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子守話32 バナナとみかづき
そらにうかぶみかづきをみあげて、バナナがいいました。「みかづきさん、みかづきさん。あたしとおなじいろ、おなじかたちをしているのに、どうしてあなたはそんなたかいところから、あたしをみおろしているの」。だけど、みかづきはこたえずに、しずかにやみをてらしていました。バナナはくやしくなって、みかづきにむかってとびあがりました。けれど、ほんの1ミリほど、はねただけでした。みかづきはまだまだとおくにいて、じんわりとひかっていました。まるでみかづきにわらわれたようで、バナナはますますくやしくなりました。とそのとき、バナナのからだがふわりとうきました。みかづきにちかづいたぞ、とよろこんでいるうちに、バナナはするするとふくをぬがされて、たべられてしまいました。


◆いまいまさこカフェ日記2008年12月18日(木) 子守話32『バナナとみかづき』に掲載。
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by imaicafe | 2008-12-18 16:44 | story