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子守話66「しゃぼんだまの じゅうたん」
こうえんで たまちゃんは おともだちのみんなと
しゃぼんだまあそびをしました。
「おおきな おおきな しゃぼんだまをつくろう。
 いちばん おおきな しゃぼんだまをつくろう。
 たまちゃんより おおきな しゃぼんだまをつくろう」
はりきった たまちゃんがつくった しゃぼんだまは
たまちゃんが りょうてを ひろげても
かかえきれないほど おおきくなりました。

「わあ すごい」
たまちゃんが しゃぼんだまを のぞきこんだ そのとき
つるんと たまちゃんの からだが しゃぼんだまの かべを とおりぬけて
たまちゃんは しゃぼんだまの なかに すっぽり はいってしまいました。

たまちゃんを つつみこんだ しゃぼんだまは
かぜにふかれて そらへ そらへと のぼっていきます。
さいしょは こわがっていた たまちゃんも
だんだん たのしくなってきました。
しゃぼんだまあそびを している おともだちが ちいさくみえます。
みんな そらとぶ たまちゃんを うらやましがっているのでしょう。

「こんにちは たまちゃん」
しゃぼんだまの そとから ことりさんが はなしかけてきました。
「ねえ わたしも しゃぼんだまの なかに いれてくれないかしら。
 じぶんで はねを うごかして とぶのは つかれてしまったの。
 しゃぼんだまに のっけてもらえたら らくちんだわ」

たまちゃんが どうしようかなと まよっているあいだに
ことりさんは とがった くちばしで 
しゃぼんだまの かべを つつきました。
そのとたん パチンと しゃぼんだまが はじけて 
たまちゃんは じめんめがけて まっさかさま。

たまちゃんを みあげていた おともだちは びっくり。
「みんな たまちゃんに むかって しゃぼんだまを ふくんだ!」
おともだちが いっせいに しゃぼんだまを ふきました。
いくつもの しゃぼんだまが くうちゅうで くっついて
おおきな しゃぼんだまの じゅうたんが できあがったそのとき……
すとん!と たまちゃんは じゅうたんの うえに ちゃくちしました。

「いいな いいな」「わたしも のせて」「ぼくも ぼくも」
みんな おおさわぎで おしあいへしあい。
「みんなも こっちにおいでよ」
たまちゃんは てをのばして おともだちを ひとりひとり
しゃぼんだまの じゅうたんに ひっぱりあげました。

そんなに たくさん のっかって だいじょうぶ?

ところが みんなで しゃぼんだまを ふきつづけたので
しゃぼんだまの じゅうたんは ちいさくなるどころか
どんどん おおきくなって ぐんぐん そらたかく とんでいきました。
そして なまけものの ことりさんも のっけてあげました。


◆いまいまさこカフェ日記2009年05月14日(木) 信号の「赤」の位置はどこ?に掲載。
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by imaicafe | 2009-05-14 15:53 | story