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子守話94「ぞうさんとおふろ」
なおしまという しまの おふろやさんに いた
ぞうさんの ことが たまちゃんは わすれられません。
ぞうさんは おとこの ひとの おふろと おんなの ひとの おふろの
しきりの へいの うえに たって おふろばを みはっていました。

あの ぞうさんに もういちど あいたいな。
たまちゃんは ぞうさんの もようの おむつを はいて
ぞうさんの ことを おもいながら ねました。

ゆめの なかで たまちゃんは なおしまの おふろやさんに いました。
まよなかで だあれも いません。
そうっと おふろばの ドアを あけて なかに はいると
あれれ へいの うえに ぞうさんが いません。

とそのとき ぽちゃんと みずが はねる おとが しました。
みると なんと ゆぶねに あの ぞうさんが つかっていました。
「ああ びっくりした」と たまちゃんが いうと
「ああ いい おゆだ」と ぞうさんは うっとりと めを とじて
「いちにちじゅう たっているもので あしが つかれるんですよ」
と いいました。

どうぶつえんに いる ぞうさんよりは ちいさいけれど
たまちゃんよりは ずっと おおきいので
ぞうさんが はいると ゆぶねは いっぱいでした。
「たまちゃんも おふろに はいりたいよう」
「だったら わたしの せなかに のりなさい」
たまちゃんが ぞうさんの せなかに のると
ぞうさんは おふろの おゆを はなで すいあげて
シャワーを かけて くれました。
すると ぞうさんの せなかは みずが ながれる すべりだいに なりました。

たまちゃんと ぞうさんが あそんでいるうちに たいようが のぼってきました。
「たいへん たいへん。みんなが おきてくるまえに もどらきゃ」
ぞうさんは せなかに たまちゃんを のせたまま
ゆぶねから ざっばーんと とびだしました。
あ! あぶない!
たまちゃんは ぞうさんの せなかから おっこちて タイルに ごっつんこ。
そのひょうしに めが さめました。

ぞうさんが へいの うえに もどるところを みたかったな。
たまちゃんは それが ちょっぴり ざんねんでした。


◆いまいまさこカフェ日記2009年10月02日(金) 朝ジョラ「たまちゃん」に掲載。
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by imaicafe | 2009-10-02 01:43 | story