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子守話113「おえかきかさ くるくる」
あるひ たまちゃんは みちばたで 
しろい かさを ひろいました。
がようしみたいに まっしろな かさです。
たまちゃんは おえかきを したくなって
クレヨンで おはなを かきました。

おはなを かいた かさを くるくると まわすと
おはなは かぜに ふかれたように 
かさから ふわりと はなれ
ふんわりふんわりと じめんに まいおり
たまちゃんの まわりは おはなばたけに なりました。

つぎに たまちゃんは ちょうちょを かきました。
ちょうちょを かいた かさを くるくると まわすと
ちょうちょは はねを はためかせて かさから とびだし
おはなばたけの はなばなに そっと まいおりました。

つぎに たまちゃんは ことりを かきました。
ことりを かいた かさを くるくると まわすと
ことりは はねを はばたかせて かさから とびたち
おはなばたけの うえを とびまわりました。

つぎに たまちゃんは 
きのみを つけた おおきな きを かきました。
おおきな きを かいた かさを くるくると まわすと
おおきな きは かさから どすんと おっこちて
おはなばたけの まんなかに ねっこを はりました。
さっそく ことりたちが きのみを ついばみに とんできました。

たまちゃんは つぎつぎと きを かきました。
うさぎや くまや きつねや りすも かきました。
それから かさを くるくると まわすと
そこは どうぶつたちが はしりまわる もりになりました。

すっかり クレヨンは みじかくなり
すっかり おひさまは かたむいて
おうちに かえる じかんに なりました。

たまちゃんは かさを はんたいまわりに くるくるまわしました。
すると かさから とびだした はなや ちょうちょや ことりや きや
どうぶつたちが すいこまれるように かさに まいもどり
かさの うえに にぎやかな もりが あらわれました。

もりが かさから とんでいかないように
たまちゃんは かさを まわさないで かえりました


========結末2は、最後の3つの段落部分が以下のように========

さいごに たまちゃんは あめの しずくを かきました。
しずくを かいた かさを くるくる まわすと
しずくが かさから ちって あめが ふりました。

あめは きを ぬらし どうぶつたちを ぬらし
ことりや ちょうちょや はなを ぬらしました。

すると どうでしょう。
きも どうぶつたちも ことりも ちょうちょも はなも
みるみる とけて ながれてしまいました。
たまちゃんの クレヨンは みずに とける クレヨンだったのです。


◆今井雅子日記2010年03月21日(日) 子守話113「おえかきかさ くるくる」二つの結末に掲載。
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by imaicafe | 2010-03-21 02:01 | story